渋沢から秦野
秋の紅葉を巡るお散歩旅
2023.12.08 & 12.17
今回は神奈川県の北西部、小田急線の「渋沢駅」から秦野駅までの区間を歩きます。ちょうど紅葉の時期でもあり、奇麗な景色が楽しめそうです。距離は
4kmほど、ぽかぽか陽気の日だったので少し暑いぐらいでした。
2023.12.17 SUN 天気:晴れ
9:25
出発地点の渋沢駅です。遠くに富士山を望む市街地です。
ここにあるときバスサンド(TV朝日系列の『帰れマンデー見っけ隊!!』)がやってきて、飲食店探しをしたことがありました。 「飲食店なんて、どこにもねえじゃん!」・・・、
思わず笑ってしまいました。
カメラで映さないだけで、飲食店はいっぱいあります。ここは新宿から1時間ちょっとの場所です。
こちらは渋沢駅から歩いて10分ぐらいのところにある桜土手古墳公園です。
神奈川県では最も大規模な古墳群で、全部で35基が確認されているという。
公園内には「はだの歴史博物館」があって、この地域の秦野の歴史や文化を学べるようになっています。(入館無料)
今現在は鎌倉から戦国時代に至る戦いの歴史と、昔盛んだった「たばこ産業」の企画展を行っていました。
ちなみに前に軌道跡を歩いたことのある湘南軽便鉄道の展示もあって少し嬉しかった。湘南軽便鉄道がつくられた目的の一つは、秦野地区で生産が盛んだったタバコを
東海道線の「二宮駅」まで運ぶというというものでした。
ここから先は水無川を歩きます。
「桜土手」というだけあって2kmにわたって桜並木が続き、この時期のお散歩は最高です。あと秦野の南には4kmに及ぶ「はだの桜みち」もあって、ちょっとした
観光地になります。
この時期はというと、澄んだ空気の中で丹沢大山国定公園の山々を望みながらのお散歩になります。
いろいろと見どころはあったのだけど、一番感激したのは秦野カルチャーパークあたりです。ここには野球場やグランド、体育館のほかに文化会館や図書館などの
施設もある。その図書館前がすごいことになってました。
紅葉もそろそろ終わりという時期に葉っぱが落ちて、樹高20mほどありそうな巨大な柿の樹の枝に、真っ赤な実だけがいくつもついている。こうなるとまさに壮観です。
願わくはクリスマスあたりまでこの柿の実が落ちずについていて、LEDで電飾されたらとっても素敵だろうなって
ところどころにこういった公園もあって、休憩場所には困りません。
イロハモミジはすでに真っ赤です
今年は暖かかったので、まだまだ秋バラが咲いていました。
その他にも色とりどりの花壇などがあって、いつ行っても色彩溢れる市民の憩いの場です。
ゴールは秦野駅前の時計台、水無川に架かる橋の真ん中にある。
渋沢駅から4km、でもまだまだ歩き足りないので街中をお散歩することにしました。
11:05
秦野は古くから交易都市として開けたところで、今でもその名残をあちこちに感じることができます。
秦野市の人口は約17万人、神奈川県の北西部では中心的な都市になります。
秦野の中心と言えるのが本町の通りです。昔ながらの商店街が立ち並ぶ。少しさびれた感はあるのですが、看板建築の多さには思わずカメラを向けたくなります。
こちらはもともと荒物や乾物などを扱っていた「五十嵐商店」の店舗で、現在はカフェとして営業しています。レトロで重厚な3階建ての建物は昭和初期に完成した
登録有形文化財です。
こちらは創業慶応元年(1865年)の立花屋茶舗、現在でも静岡県掛川茶を主に独自のブレンドで販売している老舗です。
表通りだけに目が行ってしまいがちですが、その裏側にも乳牛通り、醍醐道、大正通などなど歴史ある道がいくつもある。
こちらは乳牛通りにある玉川屋で120年以上続く老舗豆腐店です。昔ながらのやり方でつくっていて味も確か、しかも安い。
こちらは今回初めておじゃましたお店で亀屋菓子店です。こちらも操業100年以上だとか。
バターどら焼きが人気no.1、ほかのお菓子もいくつかいただいたけど、みんな美味しかった。
こちらも遠くから人がやってくるようなお店ではないと思うけど、ものすごくレベルが高いです。
こちらは上宿観音堂、相模新西国三十三番札所の一つです。(建立年等は不詳)
とってもきれいに整えられていて大事にされてきたことが良く分かります。
秦野の街は新宿から1時間以上というところなので、少しずつ人口は減っていてるの事実なのですが、歩いているとおしゃれな新しいお店などもできていて、
それが古い街並みの中に馴染んでいるって感じのするところです。
2023.12.08 FRI 天気:晴れ
9:30
実は渋沢駅と秦野駅を結ぶお散歩ルートはもう一つあって、南の渋沢丘陵を通るコースも良いです。
テレビのニュースで地元神奈川の震生湖が紹介されていました。何かものすごくきれいな画像で放送されていたので、翌日行って見ることにしました。
小田急線の「秦野駅」から南に向かって30分ほど歩き、丘陵地帯を上ってゆく。途中からだんだんと眺めがよくなってきて、秦野の市街地から丹沢の山々、そして富士山が
望めるようになる。
ここも近隣では有名なハイキングコースです。
こちらの湖の誕生は最近のことで、関東大震災の時にこの丘陵地帯を流れる沢がせき止められてつくられた湖です。現在では一周1km、20分ほどでの散策路が整備
されています。
この湖の特徴は周囲を丘陵に囲まれた窪地にあるので、風が吹くことはあまりない。だからいつ来ても水面が鏡のように景色を映す。上下対象の紅葉が楽しめます。
紅葉もそろそろ終わりに近づいているって感じです。
葉っぱの数が減ってきているので、これからの時期はバードウォッチングが良いかもしれません。
湖畔に秦野福寿弁財天があり、その参道のモミジが一段ときれいでした。
この震生湖の東側(もともとあった沢の下流側)には絶壁があり、これが関東大震災のときに土砂崩壊した痕跡と考えられています。これがもとで震生湖は誕生する
わけですが、このとき地元の小学生の女の子二人が行方不明になっており、その後近くに供養塔が立てられることになりました。
2021年3月、この震生湖は国の登録記念物に登録されました。
こちらは白笹稲荷神社です。ここにも色づいたイロハモミジとイチョウの樹が良いお感じでした。
この日は市が開かれていて、境内にはたくさんのお店が古着やおもちゃ、骨董品などを売っていました。
白笹稲荷神社は関東三大稲荷のひとつに挙げられていますが、その創建の時期は不明。秦野は古代大和豪族である秦氏にゆかりの地であると伝えられており、
『風土記』によれば稲荷信仰を広めたのも秦氏であるとされています。
そのすぐ近くにあるのがこちらの「相原鋭治商店」という落花生屋さんです。天日干し、釜炒りと昔ながらの方法で仕上げています。
毎年ここで落花生を買っていますが、とこかく香ばしくて甘みを感じる。これ以上のものはないなって感じです。
ちなみにこちらのお店は googleマップにないし、看板も出ていない。一見すると野菜の直売所に見えてしまうので、見落とさないようご注意ください。
駅に向かって更に歩くこと数分、この今泉神社では大きな銀杏が見頃を迎えていました。
なんかもう12月半ばなんだけどまだまだこのあたりは秋そのものといった感じでした。
2023.12
camera:Panasonic DMC-TZ60 / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio pro 7 + GIMP 2.8 + Ichikawa Daisy Collage 10
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