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ロウバイ



<霊山寺>
















<早朝散歩 静岡>
















<厚木>













<鶴巻温泉から秦野>




























<用宗>










<ロウバイ>











2024.01
camera: Canon Powershot G9X Mk.2 & Panasonic DMC-TZ60 / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio pro 7 + GIMP 2.8 + Ichikawa Daisy Collage 10



<霊山寺>
 実家の静岡には月に1度ぐらいは帰省しているのですが、いつも東名高速道路の清水ICを通り過ぎるあたりで、気になる一つのお寺を目にします。



 急峻な山の中腹にあってとっても不便そう。住職も檀家さんも大変だろうなあ。
 いつもは通り過ぎるだけだったけど、ちょっと調べたらものすごく古いお寺らしい。

 

 お寺の名前は霊山寺(れいざんじ)、その創建は天平勝宝元年(749年)というから、遣唐使などで大陸の仏教文化が伝えられるようになった時期ですね。
 案内板によればお寺までは徒歩15分とある。ただその道はやはり険しく、傍らにはクライマー(農業用のモノレール)があるほどです。1516年に建立された
仁王門は国指定重要文化財、4本の支柱で中央の一間が出入り口となっている三間一戸の門で、全国に三例しかないという珍しい構造だそうです。
 迫力ある金剛力士像。
 しばしこのお寺の前にいたのだけど、あちこちに1300年の歴史の重みを感じました。
 このお寺は何度となく修復や再建が繰り返されて現在に至るわけだけど、そこには当然のことながら地元の方々の思いがあったに違いないです。



 そしてここから更に歩いて1時間ほど、かつて巨大な一本松が立っていたという山頂に出る。こちらもものすごく景色が良かったです。


<早朝散歩 静岡>
 年末年始は実家の静岡で過ごし、先ほど神奈川に戻ってきました。
 「のんびりとすごす」みたいなことは出来ない性分なので、いろいろと理由を見つけてはあちこち出かけてきました。



 画像とは無関係ですが、こちらはJR東海の「六合駅」、1年に2,3回ぐらい利用しているかな? ちょうど東海道の宿場町でもあった「島田」と「藤枝」の
中間地点にあります。
 周辺に特別な名所などないと信じていたのですが、ふと目をやると「狭軌最高速度記念碑」の案内表示があった。
 いろいろ調べたところ、状況としては次のようなものでした。

 クモヤ93000は走行しながら架線状態の測定を行う特別な車両ということですが、高速試験車としての役割も果たしていたといいます。
 ちなみに狭軌というのは線路の幅が1,067 mmのもので日本では一般的、これに対して新幹線やいくつかの私鉄では幅1,435 mmのものが用いられています。
 1960年11月21日に行われたチャレンジは新幹線を開通させるための試験的なもので、新幹線用に設計されたPC枕木、コンパウンドカテナリなどを採用した
区間を、新幹線用試作パンタグラフを搭載したクモヤ93000が走行テストをするというものだった。
 そしてその結果として時速175kmという狭軌最速記録が達成された。もちろん表立った目標ではなかったかもしれないが、こちらも現場の目標の一つであったに
違いないと思う。
 ちなみにこの試験が行われた当時はこの六合駅は存在せず、1995年になって初めて記念碑が立てられることになりました。
 この六合駅を挟んで数kmほどほぼ真っすぐな区間が続く、速度試験区間に選ばれたのも納得です。ただ六合駅付近はまだまだ加速区間のはずで、次は記録に
残っている計測区間に移動してみた。



 こちらは六合駅から東に1.5kmほど離れた踏切で、おそらくはこのあたりで最高速に達したのだと思う。
 記録達成時は技術者にとってはきっと熱い一瞬だったと思う。時速175kmは狭軌鉄道世界最高速度記録達成であったため、後にクモヤ93000の車体側面に記念の
チャンピオンプレートが取り付けられたのだという。
 初代新幹線の最高速が時速250km、流線形でも何でもないクモヤ93000が時速175kmというのはすごすぎると思う。


<鶴巻温泉から秦野>
 画像の紅葉は主に水無川沿いのカルチャーセンター付近で撮影したものです。紅葉だけでなく春は何百本ものソメイヨシノが咲き誇り、たくさんの人が訪れる。
 秦野は古くから交易都市として開けたところで、今でもその名残をあちこちに感じることができます。
 本編にある観音堂は「上宿観音堂」といい、相模新西国三十三番札所の一つです。(建立年等は不詳)



 秦野の中心と言えるのが本町の通りです。昔ながらの商店街が立ち並ぶ。少しさびれた感はあるのですが、看板建築の多さには思わずカメラを向けたくなります。



 表通りだけに目が行ってしまいがちですが、その裏側にも乳牛通り、醍醐道、大正通などなど歴史ある道がいくつもある。
 こちらは乳牛通りにある玉川屋で120年以上続く老舗豆腐店です。昔ながらのやり方でつくっていて味も確か、しかも安い。


<用宗>
 お正月休みにまだ訪れたことのない静岡市の用宗地区に行ってみることにしました。
 JR東海道線の「用宗駅」を起点として歩きます。



 駅前通りを東に向かって歩いてゆくと「城山烈士供養塔」なるものがありました。
 説明によれば1500年代前半今川氏の属将であった一宮元実によって「持舟城」が築城され、それ以降、この城をめぐる激戦が、今川、武田、徳川によって繰り
広げられたとある。

 ちなみに歴代城主のなかには今川義元の有力家臣だった関口親永の名もある。徳川家康の正室となった瀬名姫は関口親永の娘で、この縁がもとで一族は
苦難の道を歩むことになったのはNHKの大河ドラマにあるとおりです。
 全然知らなかったことだけど、知らないうちに「どうする家康」の世界に入っていました。
 用宗はシラス漁で知られるところですが、もともとは戦国時代に活躍した向井正重が率いた水軍の拠点だったところです。



 持船城址は大きなクスノキのある浅間神社の脇の急坂を登って15分ぐらいのところにあります。
 城址からの景色は抜群です。遠くは伊豆から富士、下に静岡の市街地、そして東名高速と新幹線、在来線が交差していて鉄道カメラマンには有名な場所らしいです。

 街には蔵造りの建物があって、長い歴史を感じるようなところです。漁港が近いので、おしゃれなレストランもいくつかあります。
 本編の画像にあるように用宗海岸からの景色もなかなかに良い。それほど広くはないけれど、その季節には海水浴やサーフィンで賑わうようなスポットです。西に見える
断崖絶壁は大崩海岸で、富士山と駿河湾を望む絶景スポットとして知られるところ。

 用宗は基本こじんまりとした漁港なのだけど、それでいておしゃれでリゾート感がある。そして良い景色の中でのんびりとできる穴場的なところだなって思いました。
 瀬名姫はとっても良いところで育ったんだね。


<ロウバイ>
 撮影したのは鶴巻温泉の極楽寺と羽黒山神社の2ヶ所です。



 羽黒山神社はとても景色の良いところで北関東一円が見渡せる。もう水平線が丸く見えるほどです。
 ロウバイッて黄色い花なので、枯葉にまぎれて分かりにくい、だからまずはその存在を香りで知ることになる。良い香りがする、探すとロウバイの花があったみたいな感じです。
その出会いがちょっと好きかもしれません。



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