2022



ドライブ



2022.1.29 SAT 天気:晴れ
8:20
 那須にある小さな別荘の様子を見に行ってきました。
 ただこの状況では「遊ぶ」という雰囲気でもないので、特に水まわりや電気関係の確認だけして、日帰りするつもりです。コンビニでお昼ご飯まで
買ってゆくので、気持ちとしては遠距離のドライブかな。



 東北道の那須ICのずっと手前の矢板ICで降りて、あとはずっと一般道で移動することにします。
 このあたりは信号も少なく時速60kmをキープできるので何の問題もない。




 途中、箒川のほとりにある要金寺で小休止です。
 こちらのお寺の歴史のことは良く分からないのですが、その高い格式を感じるところです。庭がとてもきれいで、近くを通るときには必ず立ち寄って
しまいます。



 左手には912年に創建されたという箒根神社と野沢城址があるのですが、こちらも長い歴史を感じるところ。ガイドブックには全く載っていないところでは
ありますが、お散歩好きには外せない場所でしょう。









 3時間かけて那須高原にやってきた。
 こちらは西岩崎ポケットパークからの風景です。日光の山々から那須連山、そして眼下に那珂川を望むことができる絶景スポットです。
 まばらに残った雪が良い感じ、空気がきりりと引き締まって、眠気などいっぺんに吹き飛ぶ。

 このあと那須観光の中心となる道の駅「友愛の森」あたりを通ったのですが、やはり人も少なくてとても静かでした。やっぱりオミクロンの
影響は大きい、もともと冬は静かな那須だけど、もうほとんど冬眠しちゃってるという感じかな。
 春はまだまだ遠いです。


 

 家に着いた。電機や水回りにも異常はなしということで一安心です。
 せっかくなのであたりを一回りしてみました。
 上の画像に写っているのは野ウサギの足跡、以前庭にパセリとか植えたこともあったけど、気がついたら全部食べられていた。ほかにもいろんな動物の
足跡が残っている。人がいなくても動物たちはこれまでと変わらず生きているってことですね。




 とても静寂なんだけど、ときおり鳥たちの鳴き声があたりに響き渡る。
 振り返ると二羽の鳥が楽しそうに枝から枝に飛び移る姿があった。冬は枝に葉っぱが残っていないので、その姿が良く見える。
 このあたりって本当に色濃く自然が残っているところなんだなあと思いました。



 雪と樹の陰、モノトーンの世界が美しいかも。
 来るかどうか少し迷ったけど、やっぱりこの日にやってきて良かったと思った。



10:40
 せっかくここまで来たのだから、少し景色の良いところに行ってみようと思って国道294号線に出てみることにしました。
 この国道294号線というのは、古代より東北方面に向かう道として知られる奥州街道に重なる部分が多い道で、沿線には白河の関ほか、いくつかの宿場跡、
古墳などの遺跡が存在するところす。だからすべてを見るつもりなら一泊してもよいぐらい。
 観光という意味では派手さの全くないところですが、その分、ゆったりと昔をしのびながら歩くのなら最高です。





 やってきたのは黒羽城址、ここからは那珂川のつくった広大な平原と、遥かに日光から安達太良の山並みが望める絶景ポイントです。
 ちなみにここにいたのは自分たちを含めて3人だけでした。







 もちろんこの黒羽地区もとても歴史のあるところで、近くに芭蕉の館、藍染めの紺屋、少し離れたところに雲岩寺、自分一押しの渡邊酒造などがあります。
 (今回は状況だけにすべてパス 残念!)





 あとは鮎で有名な那珂川に沿って南下する。
 古くからこの周辺が開けたのは、那珂川によって広大な沖積平野が形成されたためと言われます。






 画像は那珂川に架かる狭い農道の橋から撮ったものです。
 崖から突き出す2本の樹、そして流れの中の岩。ちょっと絵になるような風景で、もしかしたら地元の人のみが知る名所なのかも。



 このあとここに30分ほどいてお昼ご飯を食べた。
 その間、誰にも会うことはなかった。



2022.02
camera: Canon powershot G9X Mk.2 / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio Pro.7 + GIMP 2.8 + Ichikawa Daisy Collage 10








こども食堂



2022.4.01 FRI 天気:晴れ
7:30
 まん延防止等重点措置とやらも解除されたし、先日東北で起こった地震の影響も気になるので、3か月ぶりで那須の家に行ってみることにしました。
それ以外に特別な目的などはないので、途中で東北自動車道を下り、あちこち立ち寄りながら那須に向かうつもりです。ただもうこういう状況なので、
人の集まるようなところに行けないなあ・・・。



 最初にやってきたのは東北道の「壬生PA」です。ここはPAのエリアからそのまま「みぶわんぱく公園」に出ることができてとっても便利です。
 桜も咲いているだろうなと思ったのですが、公園はまだ開演前の時間帯でした。どうでも良いかもしれませんが、バスタブをそのまま巨大な鉢植えに
してしまっているのが斬新で良いと思った。



8:40
 ここから先は一般道で那須に向かいます。別に急ぐ旅でもないので。



 宇都宮郊外の飛山城址です。 「桜でも咲いているかな」ぐらいのつもりで立ち寄ったのですが、ここがけっこうすごかった。飛山城は鎌倉時代に築かれた
芳賀氏の居城ですが、廃城になって400年以上も経っているというのに、土塁や空堀などの遺構が今できたように完璧に残っている。







また木橋やいくつかの建物も復元されていて、昔の城の全貌が容易に理解できる。
 戦国時代に実際に使われたお城でも、ここまで状態良く保存されているのって本当に珍しい。(国指定史跡)







 あとはこの景色、目の前に鬼怒川、北に那須連山、西に宇都宮市街と日光連山を望むことができます。
 実に爽快な風景です。




 併設されている「とびやま歴史体験館」には様々な歴史史料が展示されているのもありがたい。(すべて入場無料)



9:40
 桜自体はここにはなかったので、今度は桜を求めて北上します。






 こちらは鬼怒川の河川敷にある鬼怒グリーンパークです。コスモス畑が有名なんだけど、この季節のすかっとした景色もまた良い。
 やはり桜は青空に映える。







10:50
 こちらは大田原市の佐久山というところです。こちらの城址公園に桜があったのを思い出した。(大田原中心街にも城址公園があるのですが、こちらは
桜の名所として知られ、人が集まるところなので今回は遠慮しました)
 この地には戦国時代に佐久山城が築かれ、その後の江戸時代には奥州街道の佐久山宿として賑わったようなところです。
 ただ今はお世辞にも賑わっているとは言い難い。空き家や廃墟も目立ち、人通りも少ないです。
 ここにやってきたらよく立ち寄るところが2つある。画像の右側に写っているのは「勘兵衛饅頭」が名物という和菓子屋さんで、創業安政2年(1855)という
老舗(小島屋)。そして道路を挟んで左奥にあるのが和気精肉店で、こちらのメンチカツは絶品。

 




 久しぶりなので少し街中を歩いてみることにした。



 こちらは中心地にある大日堂です。でも何か前と感じが違うなあ? 何かすっきりとしすぎている・・・。
 そして裏側に回ってみて、巨大な切り株があることに気づいた。以前、ここに来たときには背後に樹齢800年という大ケヤキがあったはず。(市の指定史跡)
 それが最近になって倒れてしまったということらしいです。
 佐久山を代表するものが一つ消えた感じです。




 鎌倉時代に建立されたという正浄寺です。
  こちらの枝垂桜は枝が20mに及ぶほど横にひろがっていて、今がまさに見頃でした。




 佐久山城主ゆかりの実相院というお寺です。現在修復中の山門が市の文化財の指定を受けています。







 こちらは後継者がおらず、すでに廃業してしまった酒蔵です。(明治3年創業の島崎酒造) 「友白髪」という清酒を醸造し、地域で親しまれていたそうです。
 ものすごく迫力のある佇まいが印象的な酒蔵ですが、廃業から10年以上が過ぎ、すでに白壁の一部は落ちて、外観はかなり荒れている印象を受けます。
 今回訪れてみたら、主屋の方では修復がすすめられている最中でした。200年の歴史がある立派な酒蔵や歴史的な価値もありそうな主屋、日本庭園などを
そのまま壊してしまうのは、確かにあまりにもったいない。




 ただ大きいだけに、その使い方は難しいのかもしれない。酒蔵以外にも宿泊施設やギャラリー、コンサートホールなどへの転用という考えもあるかも
しれないけど、近隣は観光資源が乏しく、交通の便も良くない、しかも人口減少のすすみつつある旧宿場町という現実もある。
 人が実際にやってきてくれるかどうかを、やはり考えちゃうだろうなあ・・・。




 佐久山めぐりは1時間半ぐらいで終了、ちょうどお昼ご飯の時間になりました。
 ということで佐久山城址公園に向かいます。桜の下でいただいたのは、先ほど購入したメンチカツとかしわ餅です。少し変わった取り合わせですが、
ここでしか食べられないお昼ご飯です。
 かしわ餅は今回初めて食べたのですが、けっこうボリュームがあっておいしかった。
 ただこれを買った小島屋さんは、ご高齢の夫婦が切り盛りしているお店のようなので、これをあと何回食べられるのかなあと思いました。いつまでも
元気でやっていてほしいなって思います。







12:30
 那須についたのはすでにお昼を回ってから。ご覧の通り、那須はまだまだ冬の雰囲気、吹く風も冷たいです。




 それでも今は春休み。春休みというのは那須での観光シーズンの始まりで、訪れる人も増えてきた。(もちろん感染拡大という意味では心配で春のだけど) 
 でも現実には撤退してしまったお店などもけっこう目立つし、賑わいという意味でも今一つです。予定されている那須の観光イベントは皆無で、新型コロナに
よって与えられた影響は本当に大きい




 途中、庭に植える苗や木をこちらで買いました。(ここはけっこう安い)
 まだまだ寒いのだけど、店内は春の雰囲気です。





 那須に行くと必ず立ち寄るのがギャラリーバーンです。基本的にはレンタルギャラリーなのですが、冬の間は訪れる人も少ないので、オーナーの清野さんの
作品展示が中心になります。
 ただ今年も新型コロナの関係で、作品展などを開催しようとする人は少なくて、今もまだ「冬モード」のままなのですが。
 オーナーの清野さんは不在でしたが、例によって作品をひととおり拝見します。
 春は恒例の巣箱展の予定があるようで、芸術的な巣箱がずらりと並ぶ。これらは観賞用というのではなくて、実際に野鳥が卵を産んで育てるという実用性がある。
(我が家でも使っている)








 

 その他、看板とか動くおもちゃとか、ペーパークラフトとか春を前に作品がかなり増えていました。
 聞けば、オーナーの清野さんは別の場所で作業中だとか。
 以前、人口3万人に満たない那須町の、しかも那須岳の麓で本屋さんが開店したという話をしました。でも残念ながら新型コロナなどの影響もあって、そのお店も
昨年末を持って閉店してしまいました。
 実はその本屋さんの跡地で新たなるプロジェクトが進行しているらしいのです。


 

 現在その元書店が改装中で、その現場で清野さんは内装工事をしていました。



 メインの一つはこれ、当面は月に2回だけだけど、子供食堂を開くということでした。(こども100円、引率する大人300円を予定) 近隣のレストランのシェフにも
協力してもらえるみたい。
 隣室では清野さんの作品も展示予定だそうで、先ほどの巣箱や動くおもちゃも見られるはずです。そしてご本人は簡単なおもちゃの制作教室みたいなものも
やってみたいと言ってました。



 こちらはカフェ、マシンを利用して1杯80円ぐらいで提供する予定とのこと。いわゆる地域の交流の場だったり、道の駅にはない情報提供の場所にしたいという
ことでした。そしてできるなら、ここに不登校の子供たちとか、障害を持った方々にも来ていただけると嬉しいと話をされていました。
 とっても素敵なアイディアだし、夢のある話だと思う。
 ずっと冬の時代が続いているような那須ですが、そんななかでちょっとだけ明るい話題という感じです。
 オープンの予定は4月10日(日) 場所は那須中学校前です。
 那須はまだまだ寒いですが、きっとオープンの頃には校庭の桜も咲き始めるでしょう。近くを通りかかった際にはぜひお立ち寄りください。







17:00
 夕食はいつもの殻々工房です。まん延防止が解除されたためなのか、それとも春休みのためなのか、けっこう予約でいっぱいでした。







 久々なので何にしようか色々考えたのですが、メインはバーニャカウダにしました。これをギネスあるいはジンなどでいただきました。
 ここは変わらずに何を食べても飲んでも美味しい。





4.02 SAT 天気:晴れ
5:20
 今日も天気は良さそうなので、夜明けとともに行動開始です。






 霜が降りていてとっても寒い。那須はまだまだ実際には冬、下界より季節が1月近く遅れている感じです。




 そのままメインの通りを歩いて行ったのですが、中学校前の桜の蕾はまだ堅かった。





8:05
 那須からの帰り道、すぐには高速道路に乗らず、あちこち立ち寄りながら自宅に向かいます。せっかくなので少し下界に下りて桜めぐりでも
してみようかと思う。



 国道294号線の高岩あたり、ものすごく立派な桜の木が1本。
 根元には道祖神やお地蔵様がいくつかあって、地元の人に永らく親しまれてきたんだろうと思う。



8:45
 この時期だからということで、有名な桜のある法輪寺(栃木県大田原市)を訪れてみることにしました。



 こちらは1000年ほど前に慈覚大師が開基したと伝えられるとても古いお寺です。
 正面に見えるのが参拝者の訪れる大日堂です。

 

 勅額門を潜り抜けると見えるのがこちらの西行桜(樹齢800年)。
 その昔、西行法師が行脚の折に「盛りには などか若葉は 今とても 心ひかるる 糸桜かな」と詠じたと伝えられる桜です。こちらのお寺では
この西行桜や勅額門、高さ2.14mの巨大な天狗面ほか、数多くの文化財を所有しているそうです。
 ガイドブックを見れば、こちらのお寺についてはだいたいこのようなことが書いてあると思う。
 でもこちらがちょっと違うのは神仏習合の名残を強く感じるということです。というか、明治政府によって神仏分離が一方的に進められたわけだけど、
このお寺に関して言えば、かなりの部分が何も変わらず残っているという感じなのです。(なぜ神仏分離を逃れることができたのかは分からない)



 何年か前の11月、たまたまこのお寺の前を通りかかったら、祭礼の真っ最中でした。
 お寺の所有するお神輿が昔の宿場町を練り歩き、その列にはお坊さんの姿もある。お神輿に納められているのは秘仏だそうで、これだけでもかなり珍しい。

 

 お寺なんだけど鳥居がある。
 またこの鳥居が変わっていて、お寺の入口にはなく、お寺に並ぶように流れる川の中にある。(一の鳥居)
 二の鳥居は背後の小高い丘にあって、方角としては一の鳥居とは直交するような方向を向いている。参道はこの階段だけでだけで前後には空しかない。
 三の鳥居と奥之院もあるらしいのですが、少し離れた山のなかだとも聞く。
 まあこれだけ変わった場所にある鳥居だから、「お寺のものではないよ」と言えば、それ以上の明治政府の追及はなかったのかもしれませんが・・・。
(ここはあくまでも自分の想像、ただ全国には鳥居を持つお寺はけっこうあるとも聞きます。)



 もともと鳥居とは人間世界と神社という神様の世界の境界線のようなもの。だからそこには必ずしも参道がなければいけないということもない。もしかしたら
一の鳥居は水の神の住む世界への入口で、二の鳥居は空に続く、三の鳥居は地の世界につながるのかもしれない。
 もしそうであれば、この地域に根付いた独特の宗教観のようなものが、更に古い時代からあったということなんだろうね。
 興味は尽きません。ともかく不思議な鳥居です。



 追伸 桜祭りということでお守りなどに並んでお菓子も売ってました。こちらが結構おいしかった。今度つくっているお店にも行ってみようと思う。



2022.04
camera: Canon powershot G9X Mk.2 / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio Pro.7 + GIMP 2.8 + Ichikawa Daisy Collage 10







那須に春が来た




2022.05.27 SAT 天気:晴れ
7:40
 東北道を西那須野塩原ICで下りて、一般道で那須高原に向かいます。



 骨折やら何やらあって、那須にやってくるのも2ヶ月ぶりです。しかしながらこの時期、庭を放置していると大変なことになってしまう。草がどんどん伸びて、夏には草丈50cm以上の
雑草で覆われてしまう。できるなら草の伸び始める5月の早い時期に1回草刈りをやっておくと後々が楽です。
 ただ今回はもう5月の終わりなので、けっこうしっかりと伸びていた。こうなると刈るのにも手間がかかる。

 

 2か月前に庭に植えたソメイヨシノは順調に成長、植え替えをしたロウバイも元気を取り戻したみたいで一安心です。




 前回訪れたときに見つけた漏水ですが、今回は業者に頼まず、自分で部品を購入してきて取り換えた。
 水漏れなし、やればできる。
 但しこの漏水も同じ個所ばかり3巻目なので、ヒーターの取り付けなど、別な対策を考えなければならないのかもしれません。





11:00
 やるべきことをやったらお疎日に出かけます。といっても出かけるところは決まっています。
 まずはいつものギャラリーバーンにやってきた。



 この日は毎年恒例の「野鳥と巣箱展」を開催中でした。ギャラリーバーンのオーナーである清野さんのつくったユニークな巣箱と那須在住の作家さんの手による野鳥がコラボして、
とても楽しい企画です。

  

 巣箱のそばにリアルな鳥を配置すれば、ちょっとした森のジオラマが出来上がってしまう感じです。
 この「野鳥と巣箱展」が5月末までということですが、すぐに完全撤収することはいつもないので、しばらくは作品を楽しむことができると思います。



 

 さて、その清野さんが中心となって、閉店してしまった「那須ブックセンター」の跡地につくったのがこちらのBUZZというカフェ&ギャラリーです。
 先日訪れたときには開店1週間前なのに内装工事をしている状況で、「本当に大丈夫かな?」という感じでしたが、とても良い感じに仕上がっていました。



 ギャラリーとしては「野鳥と巣箱展」の一部がこちらにも展示されていました。
 こちらは那須の中心街であり、また通りにも面しているので、これなら観光客もたくさん訪れるような気がします。

 

 BUZZはカフェ&ギャラリーを名乗っていますが、ギャラリーの裏側には絵本などが置かれ、ちょっとした交流スペースとして利用することもできます。
 また当面は月に2回ほどですが、こちらで子供食堂を開くということです。(こども100円、引率する大人300円を予定)
 近隣のレストランのシェフにも協力してもらえるみたい。オーナーとしては、できるならここに不登校の子供たちとか、障害を持った方々にも来ていただけると嬉しいと話をされていました。
とっても良いアイディアだと思います。ここが地域の交流の場、そして情報提供の場として発展するといいね。
 BUZZ(虫の羽音)転じて「噂の場所」「興味関心の場」ということなんだろうな。



 反対側の壁には、清野さんの描いた有名人のペン画、こういうのがさらっと描けちゃうというのがすごい。





 久々の那須だったのですが、今回新しいお店があちこちにできていることに気付きました。
 新型コロナの収束とはまだまだゆきませんが、それでも人々の目が観光や旅行に向きつつあるということでしょうか。夏に向けて、また昔のような賑わいが戻ってくることを期待しています。



13:40
 暑かったけれど、ものすごく天気の良い日だったので、そのまま家にいるのはもったいない。
 そこで空いている絶景ポイントを巡るドライブに出かけました。



 那須高原のなかでも、最上部の那須ロープウエイ周辺は混雑していて、休日は駐車場に入るまでに1時間以上かかることもあります。
 でもその手前の「那須高原展望台」までなら大丈夫。



 途中にあるのがこの「那須高原展望台」で那須連山を下から望み、下界を一望できるという絶景ポイントです。
 この日は空気が澄んでいて、遠く茨城県まで見通せる。地球が丸いのもちゃんとわかる。








 ここから少し戻って北上し、甲子高原(かしこうげん)を目指します。



 県境を越えて福島県に入り、国道289号線に出るともうそこからは延々と絶景が続きます。あまり知られていないのか、少し観光地から離れているせいなのか、車の量も多くない。



 雪の残った那須連山をいつもの反対側から眺めながら、道の駅「しもごう」で一休みです。
 こちらは小さい道の駅なのですが、ひととおりの名産品はそろっている。そして何より開放的でここもまた絶景ポイントです。





15:10
 道の駅から引き返して白河方面へ。途中、絶景ポイントとして知られる「雪割橋」に立ち寄ります。



 ところが、以前訪れた「雪割橋」が見つかりません。多分この辺りなんだけど・・・
 そして雪割橋駐車場なるものを発見し、そこから歩くことにします。




 画像、下に見えているのが旧 雪割橋で、この写真は新 雪割橋から撮影しています。
 深い谷に架けられた雪割橋はけっこうな迫力で、歩いてみるとかなり怖い。また周囲は奇岩や滝などを巡るハイキングコースになっています。
 ちなみに下に見える旧 雪割橋は現在撤去作業が始められたばかりのようで、立ち入り禁止になっていました。



 自分の率直な感想から言えば、旧 雪割橋の方が良かったなあ・・・。
 旧 雪割橋のたもとには1軒のお土産屋さんがあって、そこで食べたソフトクリームが美味しかったのを思い出しました。ご主人も親切な方でした。今はもうそのお店も引き払ってしまい、
付近には何も残っていません。
 ちょっと寂しい感じですが、それでも最後の雪割橋の姿を見ることができたのは良かったと思います。



17:00
 長い1日が終わって例によって殻々工房へ。(こちらは自宅より徒歩10分というのが嬉しい)



 週末になると予約だけでいっぱいということもあるので、5時という早い時間帯に到着、でももうカウンター席しか空いてなかった。

 

 画像左の手前はトチオトメのモヒート(900円)、トチオトメをふんだんに使った夏向きの一杯、奥はアイリッシュスタウトのオハラズ ラーン フローン(800円)、ダークチョコのフレーバーと甘み、
そしてベリーのような酸味を感じる。
 あとは凍ったシュリヒテシュタインへーガーがあって嬉しかった。もうこの暑さは夏そのものだよね。



 食べ物はいつもの通りお野菜を多めにオーダーしました。那須の夏野菜は今が旬です。



 「現在、ロシア産のお酒の提供は停止しております」とドリンクメニューにありました。
 もしあったとしても自分はオーダーしないと思いますが、こうやってきちんと書くことは正しいことのように思う。








 おりょりやお酒に満足して外に出る。
 まだ外は明るい、丁度山並みの間に日が沈む時だった。



2022.05.28 SUN 天気:晴れ
4:40


 前の日は5時から殻々工房でお酒をいただいたので、家に帰ると8時ぐらいにはもう眠ってしまいました。
 翌朝は4時ぐらいには目が覚めた。この時期だと、もうそのぐらいの時間帯では空が少しずつ明らみ始めます。
 そしてそのまま早朝のお散歩に出かけます。



 山の稜線はすでに夜が明け、それから少しずつ光が降りてきて、最後にまわりの樹々の先端から明るくなってくる。もう何て素敵な時間帯なんでしょう。



 ちなみにこの日の朝はすごく冷え込んでいて、明け方の気温は7℃しかなかった。下界は暑い暑いと騒ぐような時期、那須はやっと春を迎えたところです。




 ながらく使い続けていた巣箱のオーバーホールを終えて、再び樹にくくりつけてみた。もちろんこちらもギャラリーバーンで入手したものです。
 おしゃれなんだけど、ちゃんと小鳥が住み着いてヒナを育てる、そういう実用品です。
 さて今年はどんな鳥がこの巣箱にやってくるのかが楽しみです。





7:55
 この日は平地のドライブです。
 6:30には開店するクーロンヌ(けっこう有名、美味しいのは間違いない)というお店でパンを買い、木綿畑というところにやってきた。



 名前は木綿畑なんだけど、ご覧のように、那須連山を前にして延々と水田がひろがるようなとこどです。



 すぐ近くにセブンイレブンがあるので、ここで暖かいコーヒーなどを買ってこの景色の下で朝食です。
 なんて贅沢なんだろうと、一瞬思いました。



 ちなみに木綿畑のセブンイレブンは、車いすでもお買い物ができるようお店自体が広く、身障者用の対応もきちんとできているので、お年寄りや障害を持った方と旅行される際には
おすすめです。





8:00
 続いても、あまり観光客の来ないようなところにやってきた。
 こちらはよく知られる千本松牧場のお隣にある那須野が原公園です。こちらはフィールドアスレチックやプールなど施設があって、どちらかというと地元のファミリー向けといった感じかな。



 上の画像はサンサンタワーという展望台(大人300円)からの眺めです。まわりに遮るものがないので、それほど高い展望台ではないけれど、こういう360°のパノラマを楽しむことができます。
 明治時代になって牧場開発がすすむまでは、那須の比較的標高の高いところは、こういった原野が延々と続くような場所だったと言われています。

 

 アカマツの原野を歩く、足元には水生植物などもあってけっこうきれい。
 夏の森林浴はこの公園が良いと思う。






8:55
 次に行ったのは那須野が原公園から少し東に下ったところにある井口という地区です。

 

 左は椿稲荷神社、水田の中の神社なのですが、まだ水が水田に入っていなかったのが惜しい。
 右は出釜遊水地。このあたりは豊富な湧水のあるところで、そういうこともあって古くから人々が住むような場所だったと言われています。



 遅沢の板倉、昔の農家の蔵がそのまま残されている。



 適当なところに車を止めて歩いてみる。
 何か子供のころ、夏休みに見たような風景がひろがっている。



 那須には観光ガイドに載っていないような良いところが、まだまだたくさんあります。



2022.06
camera: Canon powershot G9X Mk.2 / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio Pro.7 + GIMP 2.8 + Ichikawa Daisy Collage 10






那須に春が来た




2022.04/24 SAT 天気:晴れ
8:35
 さて1ヶ月ぶりの那須です。
 この季節、放置しておくと小さな別荘は雑草に埋もれてしまう。そこで早朝に自宅を出て草刈りを始めました。でも今までになく今日は暑い。避暑地として知られる
那須高原ですが、さすがに日中に日なたで作業をすれば暑い。

 

 庭を流れる小川周辺はこんな感じです。高原というより、熱帯雨林に近い。



 

12:00
 2時間半の作業を終えて次はお買い物です。ホームセンターで虫よけスプレーや蚊取り線香、その他、夏場の生活に必要なものを買いそろえます。ホームセンターの
駐車場に降り立って、今度は暑さで少しばかりめまいがした。
 下界に下りてくると標高差の関係で3~5℃ぐらい気温が高い。この日はもう午前9時には30℃を越えていたという。

 帰り道、例によってギャラリーバーンに立ち寄りますが、土曜日なのになぜか「Closed」。
 無茶苦茶に暑い日を選んで草刈りにやってきてしまったこと、そしてギャラリーバーンはお休み、今日は何かかみ合っていない感じがする。





 観光施設のあるところは別として、基本、田舎の風景が延々と続いているのが那須の風景です。それはそれで絵になっていて好きなのですが、この暑さでは長居はできません。



 田んぼの向こうに見えるのは那須連山です。



13:50
 午後、標高が高くて涼しいところを目指します。



 こちらは美しい姿の乙女の滝です。でもみんな考えることは同じのようで、結構混んでいた。
 そのまま高原ドライブを楽しもうと思ったのですが、この日は標高800mを越えても暑かった。特に日の当たる南西斜面では車の温度計は31℃まで上昇した。こんな
ことってこれまでにないです。





14:20
 那須ブックセンターの跡地につくられたBUZZというカフェ&ギャラリーです。ギャラリーバーンの清野さんほかのメンバーが開設したお店で、日曜日にはこども食堂も
営業する、そういうところです。



 どこに行っても暑いので、コーヒーなどいただきながら、展示を見学させていただこうと思いつきました。
 この日は伊藤七男氏の個展「nana-gram No.6」が開催されていました。(6/17~6/27)
 そしてなぜか清野さんの姿も・・・。
「なんでギャラリーをお休みにしてこっちにいるんですか?」
「だって、面白くないんだもの・・・。」

 

 棚には清野さんの新作がまたいくつか展示されていました。
 ここBUZZはギャラリーという作品発表の場、そして様々な交流の場としてつくられたと聞きますが、けっこううまくいってる感じです。もともと那須は多くのアーティストの住む場所
なのですが、ここは表通りに面しているので、観光などで訪れた方もたくさん立ち寄る。
 この日もすでにカフェスペースは満席でした。
 アートを日常的な存在にするという意味では、とても良い方法だと思う。



17:00
 そのあとは例によって夕食をとるためにバー&ギャラリー殻々工房に向かいます。でもこの日は予約がたくさん入っていたようで、午後5時時点ですでに満席でした。
 どうも今日はすべてがかみ合わない。



 空を仰ぐと、遠く成層圏が突き抜けて見えているような色合い、こういう空はなかなか見られない。
 そこに巨大な積雲が見る間に発達し、遠くから雷鳴が聞こえてきた。 「暗雲垂れ込めるとはこのこと」
 この日、6月としては初めて40℃を越えた地域があったそうで、ここ那須方面では大雨と落雷の注意報、そして竜巻の警報が発令されたそうです。




 改めてスーパーで夕食を買い、寝る前に少しだけ創作活動を行う。
 個展まで実質1月半となって、少しばかり制作を急ぐ必要がある。だからドールパーツを持ち込んで表面仕上げをしたのですが、この湿度の高さでは、塗料もなかなか乾きません。






06.25 SUN 天気:晴れ
4:50
 雷雨はすぐにおさまって、翌朝は朝から快晴です。今日も暑くなるというので早起きしてご近所をお散歩しました。





 遠く那須連山を眺めながら歩く。
 山の高いところから少しずつ夜が明けてゆく様はとてもきれい。とりわけこの日は雨上がりということもあって、空気が澄んでいました。お聞かせすることはできまっせんが、あちこちから
ものすごくたくさんの野鳥の鳴く声がします。
 さて爽やかなのは朝のうちだけで、平地では今日も35℃以上になるという。
 もう梅雨明けしちゃった感じだね。




6:15
 朝食はなぜか焼きそばです。(簡単だから
 たまたま買った地元 那須塩原の星野製麺の焼きそば麺が実に良い。すぐにほぐれて、香ばしく歯ごたえがある。多分、リピーターになります。



8:05
 暑くなる前にどこか一ヶ所だけでも行って見ようということで、黒羽の紫陽花まつりに行ってみることにした。



 途中で見つけたいちめんのポピー畑、見頃は過ぎようとしていたけどまだまだきれいです。




 紫陽花まつりが開催されるのは3年ぶりだそうで、この時期、約6000株の紫陽花が咲き誇る。
 (今年は6/25(土)~7/4(日)開催 入場料・駐車料等は無料)

 

 こちらのまつり期間、地域芸能の披露や俳句大会、写真コンテスト等々、各種イベントが開催されるということです。



 とりあえずこれから暑さはしばらく続くみたいなので、ライトアップされる夜間(午後7時から9時)の見学なども良いかもしれませんね。

 この地域の見どころとしていちばん有名なのは、やはり臨済宗妙心寺派の名刹、雲巌寺かと思います。
 こちらは禅宗の日本四大道場の一つで、その凛とした佇まいに背筋が伸びる感じです。八溝山から流れる渓流に沿う境地で景色も良く、JRのCMの舞台になったこともあります。
 そして松尾芭蕉はこの地で「木啄も 庵は破らず 夏木立」の句を残しています。黒羽城址の一角には「芭蕉の館」という資料館も建てられています。






 黒羽ももともと城下町であり、そして江戸時代には街道の町として栄えたところで、今もその名残を感じるようなところです。
 中心部には観光客用の駐車スペース(無料)もあり、散策して楽しいところなのですが、これだけ暑くなっちゃうと厳しいので、あとはお土産を買って帰ることにします。

 黒羽の名産品としては竹細工や藍染めなどがありますが、今の時期だと何といっても鮎でしょう。最近では地区で一番大きなホテル花月に、将棋の藤井総太5冠が宿泊したときに
出された小倉羊羹が有名になっているそうで、入手困難なんだとか。

 

 那珂川を渡る橋のすぐそばに桝田屋商店という鮎専門店があります。
 以前にも訪れたことがあるのですが、今回もこちらの鮎の塩焼きをお買い上げです。香ばしくてほくほくで最高。
 なお合わせるお酒としては、渡邊酒造の地酒「旭興」をおすすめしておきます。



 

9:05
 こちらは黒羽「くらしの館」という物産館です。地元の名産品がたくさんあります。(桝田屋商店の鮎もある) 蕎麦も美味しい。
 こちらではお野菜をお買い上げ。

 

 隣接する茅葺屋根は移築した古民家で、生活用品などの展示に加えて、竹細工の人間国宝の作品が展示されていたり、雲厳寺のコーナーではご住職の有難いお言葉がいただけたりします。




「今日は本当に暑かったね」

 那須というと、高原地帯や黒羽駅周辺のお店にスポットが当てられることが多いけど、少し離れたところにある伝統的な地区もなかなかのもの。
 何かさ、地方の衰退とか、人口の減少や過疎ばかりが言われ続けているけど、頑張ってるところは頑張ってる。



2022.06
camera: Canon powershot G9X Mk.2 / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio Pro.7 + GIMP 2.8 + Ichikawa Daisy Collage 10







ビャッコイ




2022.07.22 FRI 天気:晴れ
7:30
 やっと本当に梅雨が明けたらしく、この週末は天気も良いとのこと。そこで1ヶ月ぶりに那須に行き家の草刈りに向かうことにしました。
 ただ新型コロナの感染拡大が止まらない状況ではあちこちで遊ぶわけにもゆきません。基本、日帰りかなと思って出かけてきました。

 

 行って見たら、意外にもあまり草は伸びていない。かわりにあちこち苔生して巨大なキノコも生えている。
 おそらくは毎日のように雨が降っていたんだろうなあ。





11:00
 2時間ほどで作業も終わり、一休みしてからちょっとお出かけします。
 せっかくやってきたので、あまり人の余り集まらないようなところでちょっとだけ遊ぼうという訳です。

 まずやってきたのは、いつものギャラリーバーンです。こちらの基本は、自らの作品を展示したいとか販売したいという人のためのレンタルギャラリーなんだけど、
このような状況なので展覧会などの予定はなし。今はオーナーの清野さんの作品が主に展示されています。
 現在の主な展示物は、動くおもちゃ、立体的なコラージュ作品、絵画等々です。いつも思うのですが清野さんの作品は実に多彩です。

 

 例によって動くおもちゃシリーズです。
 ハンドルを回すとユーモラスに動く。右側の恐竜が可愛い。さすが元アニメーターという感じです。



 これは粘土でつくられた鳥、いろんな種類のものがあって人気のシリーズ。
 このほかにも魚や小動物のシリーズもあります。

 

 以前より作り続けている立体的なコラージュ作品も、またいくつか追加されていました。
 その計算された構成が素晴らしいと思う。またその表現などもとても勉強になります。これらの作品はいつもギャラリーで見ることのできる常設展的なものなのだけど、
これを目的にやってくる価値はあります。
 あとポイントとなるのはその多くが販売されていて、価格的には400円から高くても20000円程度で入手できるってことです。



 アーティストが低価格のもので生活をしてゆくためには、安い素材を使って数多くの作品を作ってゆく必要があるんだけど、そういう努力をしていただけるからこそ、
アートが特別なものでなく、誰にでも楽しめる身近な存在になってゆく。それはとれもありがたいことだと思います。

 たとえば上のペーパークラフトはハガキなどの素材を切り貼りして、100均のアクリル塗料で着色しているそうです。もちろんセンスがなければこういうものはつくることが
できないのだけど、清野さんはこういうものを一晩でつくっちゃうというのだからすごい。
 そしてつくられたものは、こうして箱に収められて道の駅やギャラリーなどに送られてゆく、販路はきちんと確保されているということです。



 ちなみに上の作品は12000円で結構前から展示されていた作品。値札などつけられたことがなかったので非売品かなと思っていたのですが、ちょっと試しに聞いてみたら
「売ってるよ」でした。(笑) 即購入です。

 あとはアイスコーヒーなどいただきながらの情報交換です。
 コロナ感染者は那須周辺でも急増中、一方でこれからピークを迎えるはずの観光客は予約キャンセルが相次いでいるそうです。那須の観光シーズンはゴールデンウイーク
から紅葉のシーズンまでの半年ほど、だから夏休みがダメになっちゃうって言うのは、大打撃以外の何物でもないです。
 これから秋に向かって予定されていたイベントがどうなるのか?
 先の見えない闘いは続きます。



12:00
 ギャラリーバーンに顔を出しから、久々に白河方面に行ってみようということになった。
 白河というと名城として知られる白河小峰城や白河ラーメンなどが有名なのですが、こういう状況なので人の集まるようなところはパスします。
 但しそれでも一ヶ所だけ立ち寄りたいところがあります。



 こちらはキリンが目印の玄豆屋というコーヒー屋さんです。
1Fがコーヒー豆を製造販売しているお店で2Fが喫茶店になっています。
 かつてはお店の前に見事な石庭があり、その脇にはレコードの博物館とオーディオルームもあったのですが、震災で被害が及び、整理してしまったようで、それが少し残念です。

 

 店内はこのようなレトロな感じで、ご自慢の自家焙煎のコーヒー豆が並びます。世界中から良い豆を取り寄せ、さらにそれを一粒一粒選別し、年季の入った焙煎の釜で
丁寧にローストしている。もちろん豆によって焙煎具合も様々、店主はコーヒーについて語らせたらとても熱い人で、延々とお話が続きます。
 自分たちの目的は希少品のイエメン産のモカと水だしコーヒーを手に入れること。
 お店の中央にはこういう水だしコーヒーの装置がどんと置いてあります。300gは入っていると思われるコーヒーの容器に、上からポタリポタリと水が1滴ずつ落ちてくる。



 これがものすごく濃厚で、おちょこ1杯で普通のコーヒー1杯分はあろうかという濃度に仕上がっています。飲めば分かりますが実に鮮烈な味、しかしながら飲みにくくはなく、むしろ
甘みを感じるほどです。
 一度に飲む量は上のような分量で十分、ミルクで割るというのもアリだし、アイスにかけるのも良い。
 最初に飲んだ時、いろんな意味で目が覚めました。500mlで2700円という高価な品ですが、もちろんその価値は十分にあります。コーヒーがお好きなら、一度試してみると良いと思います。
(ちなみに右側に写っているのはギャラリーバーンで購入した鳥や魚の一部です)



 本当はね、こういう状況でなければ街のなかも散策したいところです。城下町の雰囲気、そしてひなびた風景はなかなか良いです。
 今時の地方都市は、例え観光地と言えども人口が減り続けているのが事実です。それでも頑張っている人がたくさんいて、応援したくなるようなお店もたくさんある。







13:30
 二度目の梅雨が明け(何か今年はそんな感じだね)、けっこうこの日も暑かったので、近隣の涼しいところを回ってみることにしました。
 まずは国道289号線で表郷方面に向かいます。



 途中、有名な「とら食堂」とか白河市民憩いの場「南湖公園」などもありますが、そこを通り抜けると日本の原風景といった感じの地区になります。

 

 やってきたのは日本ではここにしかないという、貴重なビャッコイの生息地です。
 ビャッコイはユーラシア大陸に分布する原種が変異して生まれたものなのだそうですが、なんでそれが日本に渡り、ここにだけ生息しているのかがとても不思議です。
僅か5m四方の範囲にだけ生息しているのだからとても貴重です。
 難しいのは12℃から14℃の湧水でしか育たないというのだから、存在としては奇跡的かもしれません。
 まわりは樹々に囲まれ、奥の方には水の神様が祀られている。癒しの空間であるとともに少し神聖な感じのするところです。



 ひんやりとして静かな空間、でもここを訪れる人はきっと少ないと思う。良いところなんだけどな・・・。
 ちなみにこちらは火野正平の「とうちゃこ」にも出てきたお便りの場所でもあります。





 今度は県道「伊王野白河線」を南下して栃木県方面に向かいます。
 とってもきれいな田園風景が川に沿って続きます。信号も電柱さえもなく、ストレスなく走ることのできるドライブに最適な道です。
 いわゆる「何にもないところ」なのですが、この道は関東と東北を結ぶ古道です。(東山道)
 沿線には様々な遺跡や文化財が点在しているようなところです。けっこう距離はあるけれど(12kmぐらい)、歩いてみたら結構楽しい旅になると思います。





 その真ん中にあるのが白河の関です。関東と東北をつなぐ位置にあって、昔は交通の要衝であり、かつまた軍事拠点であったところです。設置時期は定かではないものの、
5世紀前半には存在していたと記述された文献も残っています。

 

 今その敷地の中央には白川神社があります。その建立は135年とされるから、こちらはさらに古い。
 おそらくはこの神社を中心に、白河の関の居住地区があったと推測され、まわりには堀や土塁などの遺構が今も残されています。



 しかしながらそういった人工物の存在感は小さいです。
 100年以上の時を経て、関そのものが森のようになっています。仰げば巨大な樹々に見下ろされ、圧倒されてしまいそうな感覚に陥ります。



 これは何かというと「藤の樹」です。もともとは何かの樹に撒きついて大きくなったのでしょうが、それが大木となって今は自立している。花の咲いたところはきれいなんだろうけど、
このままでもものすごい迫力です。



 関がつくられた頃とは、今は全く違う景色になっているのかもしれません。
 奥州藤原以前の時代、国家としてのヤマトは律令制を取り入れ、少しずつ支配地を拡大していった。そのころここは人や物資の往来を取りしまる機能を果たし、
ときには防衛拠点となったりしたこともあったんだろうと思う。

 僻地に派遣された兵士を防人(さきもり)といいますが、ここにも故郷を離れてやってきた兵士がいたんだろうと思う。
 徴兵されて親兄弟と離れ、人里にも遠いこの地に送り込まれて、さぞかし辛く寂しかったに違いないです。





2022.07
camera: Canon powershot G9X Mk.2 / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio Pro.7 + GIMP 2.8 + Ichikawa Daisy Collage 10








芦野




2022.08.20 SUN 天気:晴れ
12:40
 今日もまた別荘のある那須にやってきた。そのいちばん大きな目的は庭の草刈りなんだけど、それだけではやはりつまらないので、人のあまり集まらないようなスポットを巡ります。



 こちらは道の駅「明治の森・黒磯」にある青木邸です。明治時代に外務大臣等を務めた青木周蔵が那須別邸として建てたものです。(国重要文化財) 那須には明治政府や運人の別邸が
多く建てられましたが、こちらもその一つです。
 今、ヒマワリが満開ということで行ってみたのですが、ご覧の通り時すでに遅しの状況でした。残念。

 

 建物自体はドイツ様式で、収められた調度品も当時としては最高級のもの。(入場者が多かったので今回は入館を遠慮しました)
 もちろん一見の価値はありますが、自分の知る限りドールの撮影ポイントとしても最適です。お立ち寄りの際にはお人形をお忘れなく。





 さていつもはここでギャラリーバーンやBUZZに行ってアートの鑑賞などするのですが、今回は両方とも臨時の休業ということで、ちょっと当てが外れた感じです。
 入口には「感染拡大によって・・・」などの張り紙もあって、少し心配な状況です。

 お盆が過ぎてからは栃木だけでなく、長野や北海道、徳島など、外から人々がたくさん訪れるようなところは、軒並み感染者数が増加している状況がある訳で、「4年ぶりに行動制限のない
夏休み」が本当に正しかったのかは、やはり疑問が残るところです。
 お祭りを開催したところもたくさんあったようだけど、本当に大丈夫だったのかなあ?
 やはり自分としては「人の集まるところに行く」という行為の危険性みたいなものは、ワクチン接種がすすんだとしても、決して忘れちゃいけないような気がする。

 最近では完全にニュースの順番が変わったね。
 今は「統一教会」「酷暑・大雨」「コロナ」、ちょっと離れて「ウクライナ」って感じかな。
 それがその重要性から考えておかしいとか言うつもりはないのだけど、一つだけコメントさせていただくなら、銃撃事件の起こった後、2日間にわたって「ある宗教団体」としてその名を伏せ、
外国メディアが取り上げるに至って、ようやく一斉に問題を取り上げるようになった国内のマスコミの責任は大きいと思います。
 統一教会から教団名が変わってからも、霊感商法や過大な寄付の問題は続いていたわけです。
 自分は事件の際、「あ。これは統一教会だな」とすぐ気付いたのですが、実際にはその存在すら知らない人の方が多かった。だから少なくとも、この10年ぐらい続いた被害については、
政治家だけでなく、監視役を放棄したマスコミにも責任を感じてほしいと思う。



14:00
 さて最大の目的である庭の草刈りです。
 今年の夏はとても雨が多かったようで、雑草の伸びは良くありません。かわりに木陰では苔がびっしりと。でもおかげで思ったよりも時間はかかりませんでした。

 

 まわりは少しだけ紅葉した樹もある。



 もうすでにこんなものが飛んでいました。





16:40
 夕立がやんだ後夜、例によって歩いてバー&ギャラリー「殻々工房」へお出かけです。

  

 日曜の夜ということもあって、夕方5時時点ではお客は我々を含めて2組のみ、これなら大丈夫。最近は駅そばさえ行っていない自分が、ここではゆったりと時間を費やすことが
できる貴重な場所です。
 静かでおいしくてこの日も大満足でした。



sayaka (オリジナルヘッド+オビツSBHボディ 26cm 2018 )

 夕方5時の夕食はそのあとが長い。
 お酒をちびちびやりながら、新作のジオラマの構想を練ったり、人形制作本などを久々に読んだりする。
 那須の夏はもう終わりに近いです。夜も更けてくると網戸から流れ込む風が冷たい。
 いろいろ考えていたら眠れなくなるかも・・・なんて思っていたけど、気付いたらもう朝でした。




08.21 MON 
天気:晴れ



4:50
 夜明け前の4:50、お散歩に出かけます。完全に無風で音一つない世界。



 少しあたりが明らみ始めると、鳥の声があちこちから聞こえるようになります。
 水田の稲はすでに出穂していて、穂が垂れ始めています。



 太陽が少しずつ下りてきて、樹々の上部から明るくなってゆきます。



 今日がまた良い日でありますように。





 朝は冷し中華です。スープ付きの生麺にサラダとトマト、焼き豚を組み合わせていただく。
 麺は「星野製麺」のもの、こちらの製品は食感が良くて本当に美味しい。那須周辺には美味しいラーメン屋さんが多い激戦区なんだけど、きっとこの製麺屋さんの
実力の高さも関係していると思います。隠れた名産品です。



8:55
 朝食後は少し離れたところにある芦野というところに行ってきました。
 那須というと観光地のイメージはありますが、観光客が訪れるのは那須高原と温泉地、そして黒磯の街の一角ぐらいに限られます。基本、その周辺はのどかな風景の
ひろがる農村そのものです。
 ただそのなかでも歴史的な遺産の残る地域はあります。
 那須高原から東に車で30分ほど走ると国道294号線に出ます。この国道は実は旧奥州街道に重なるところが多く、芦野もこの奥州街道の宿場町の一つであり、また
芦野氏の城下町でもあったところです。
 ちなみに奥州街道ではここが関東最後の宿場で、県境を越えたところには有名な「白河の関」もあります。



 上は名所の一つで「遊行柳」、遊行上人がこの地で柳の精を成仏させたと伝えられる場所です。

 

 松尾芭蕉が訪れたほか、西行や蕪村の句碑もあって、このあたりでは有名な歴史スポットの一つです。







 自然豊かなところで、蓮の花もきれいでした。

 

 遊行庵という物産館の前に観光客用の駐車場があったので、こちらに車を止めさせてもらいました。
 ちなみにこの物産館もまた関東でいちばん北にあるお店に違いないです。ほかにも道の駅などがいくつかありますが、ここは規模こそ小さいけれど、とっても
良心的なお店です。





 観光客が、おそらくは一番多く訪れるのがこの石の美術館でしょう。
 設計は隈研吾氏で、ここもドール撮影には打ってつけなのですが・・・・、残念ながら訪れたのは休館日だった。(月曜日) やっちまいました。
 このほか、那須歴史探訪館などの施設もあるのですが、この日はすべてお休みということで、ふらふらとお散歩するしかなさそうです。


 

 こちらは江戸時代に建てられた旧平久江家の武家屋敷、樹齢約400年の枝垂桜みたいです。
 ここから芦野城址に登ってゆくことができます。ただこの日は那須でも30℃越えで結構暑かった。山頂に本丸跡はあるのですが、樹木が多くて眺望は必ずしも良好とは言えません。



 

 旧城下町の様子です。道祖神や様々な石碑などが多く残っているのは、やはり長い歴史があるってことでしょうか。



 こちらは三光寺、創建は室町時代という古いお寺です。このほかにもたくさんの神社やお寺がたくさんあります。




 

 街道沿いの風景です。
 宿場町、城下町の風情を感じさせるような建物もいくつかあるのですが、やはり活気があるとは言い難いと思います。奥州街道の宿場町って、東海道あたりに
比べるとそれほど大きくもなく、過疎化がすすんで今は数十戸を残すのみというところも少なくないようです。



 

そんななか、ちょっとおしゃれな感じのお店がありました。
 屋号は油屋、でも入口にはお酒があって、もしかしたら酒屋さんかな?
 あとは「コーヒー 300円 take out OK!」の文字があったので、暑いし、それではここで休憩しようかということになった。
 入ってみたらそこは何でも売っている雑貨屋さんのような感じで、そもそもは鮮魚店だったようです。
 とりあえず、おしゃれなお店の中で当初の予定通り、300円のコーヒーと、最近29年ぶりに値上げの決まったことでちょっと有名になったチロルチョコを注文しました。



 出てきたコーヒーはこちら。黒漆のお盆の上にコーヒーカップとそれを彩る花、そして黒漆に映った空がまた素敵。隙が無く完璧です。
 300円でこれだけのおもてなしをしていただけるなんて、もう大感動です。



 東京への一極集中がすすみ、地方ではどんどん過疎化してゆくなかでも、そこに踏みとどまって頑張っている人はいます。そういう人の思いが今回もまた伝わってきました。
 多くの人が注目しないようなところにも感動はあります。そういう場所を探す旅はまた楽しい。



2022.08
camera: Canon powershot G9X Mk.2 / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio Pro.7 + GIMP 2.8 + Ichikawa Daisy Collage 10








蓑沢



2022.09.15 FRI 天気:晴れ
14:25
 世の中は酷暑がようやく収まりつつあるけれど、ここ那須は8月も終わりになると、どことなく秋の雰囲気が感じられるようになります。
 これからはあれだけ草刈りが大変だった別荘の庭も、その苦労がなくなって、すぐにたくさんの落ち葉で覆われる季節になります。


 

 草刈りの必要もないので、お気に入りの場所に立ち寄ってみたりする。
 やってきたのはギャラリーバーンです。 この日はオーナーの清野さんが不在だったこともあって、久しぶりにじっくりと清野氏の作品を鑑賞させていただきました。
 ここギャラリーバーンは基本、レンタルギャラリーとして営業しているのだけど、このコロナ渦では展覧会を開いても人があまり訪れず、ここしばらくは清野さんの
「個展会場」みたいな感じになっています。
(基本、ギャラリー内は撮影不可なのですが、清野さんの作品のみのときには、一声かければだいたいOK)



 今の清野さんは作品作りに忙しいようで、この夏だけで作品を100ほどつくったらしいです。今回はそのなかからいくつか自分の気に入ったものをご紹介します。
 こちらは定番の巣箱でう。実用性が高く、ちゃんと鳥がここで子育てします。



 一つ400円の鳥、こちらも定番ですが、少しずつ進化している。



 この半年ぐらいずっと作り続けている動くおもちゃシリーズです。
 クランクを回すとナマズが動き、更にその上の家が揺れる。いいね、アイディアの勝利ってやつです。

 

 こっちも人気シリーズのペーパークラフトの家です。
 ボロボロなんだけど可愛い。壁や屋根などの劣化、腐食がとってもうまく表現されている。部屋の中に置くだけで癒される感じです。プレゼントとしても人気があるんだろうなあ。
 ときどきしっかりと作り込んだ作品もつくっています。右側のものなどは、自動販売機と看板、こういったアイテムのつくり込みがすごいです。しかもこういう作品を一晩で作り
あげてしまうというのだから敵いません。
 短い時間でコストパフォーマンスが高い作品づくりができるかどうか、それが最終的にはプロとしてやってゆけるかどうかの境目何だろうと思います。





 最近つくり始めたという、1900年代初頭の航空機シリーズです。その多くは第一次世界大戦の軍用機に似てはいるんだけど、その正確なミニチュアではない。よく見れば
当時の航空機の特徴をつかんだうえで制作したオリジナル品になっている。ようするに作者の解釈の加わったアートなんだね。

 

 あとは三次元のコラージュ的な作品の新作もいくつか加わっていました。
 このセンスの良さがたまらない。ジオラマもそうなんだけど、個々のパーツの仕上げはもちろん大切なんだけど、やはり構成力とかがいちばん大切です。
こうやっていろんな作品を眺めていると本当に勉強になります。
 それからオーナーはとっても気さくで面倒見の良い方なので、訪ねたらいろいろ聞いてみると良いと思う。またこちらは那須に在住するアーティストも結構
出入りするようなところなので、いろいろと情報も入手できると思います。



 この3年館、ほとんどイベントなど行われていなかった那須ですが、少しずつ状況は変わってきた。年末に向けてイベントのj開催もあるということでした。

 那須というと、やっぱりテーマパークや温泉、そして那須岳周辺の景勝地が有名なんだけど、自分たちがそいったところに出かけることはあまりない。正直
言うと、もしかしたら観光目的でやってきている方々の方が、ずっとよく知っているかもしれないなどと思うことがある。
 ギャラリーバーンみたいに、むしろ何度行っても飽きなくて、いつも発見のあるようなところに頻繁に行っている気がする。





16:50
 夕方5時、歩いてバー&ギャラリー殻々工房にやってきた。これもいつものパターンかな。
 お酒だけでなくお料理も最高に楽しませてくれる。しかもリーズナブルで文句なしです。
 この日のお酒はオハラズ ラーンフローンという、チョコと果実の香りと味のする黒ビールからスタートして、ワイルドターキー101、ブラックブッシュ、ラムハイボール、
梨とシャインマスカットのカクテル(画像上)などをいただきました。

 

 食べ物は豚の角煮と半熟煮卵(画像左)、エビのフリット(画像右)、タコとカモのスモーク、野菜スティック、エダマメ等々、本格的なお料理まで含めてお腹いっぱい。これで
二人で9000円ぐらいで収まっちゃうんだから、もうこれ以上の場所を探すのは無理なんじゃないかと思う。
 本当に歩いてゆける距離にこういうお店があって良かったと思う。







09.16 SAT 天気:晴れのち曇り
05:40
 翌日は5:30から早朝のお散歩です。

 
nano ( オリジナルヘッド+オビツSBHボディ 26cm 2018 )



 那須岳が早朝だととても澄んできれいに見えます。



 ここは最近見つけた、ずーっとずーっと田んぼが続く、気持ち良い散歩道です。
 田んぼのところどころに彼岸花が咲いていて良いアクセントになる。  





06:30
 途中で立ち寄ったクーロンヌというパン屋さんです。
 時々テレビで紹介されることもある人気店です。6:30開店なんだけど、6時過ぎには行列ができてしまうぐらいです。すごいなあ、昔はそんなことなかったのになあ。



 もちろんその人気の秘密は美味しいからでしょう。
 一番人気はソルティドック(右)、カレーパン(左)も人気です。今日はこれに梨のタルト(上)をつけてみた。
 名店の焼き立てパンを食べられる幸せ、たまりません。



 ガイドブックのトップページにあるようなところに行くもの良いけど、裏通りには秘密にしておきたい素敵な場所がたくさんあります。気がついたら、今回ご紹介したところは、
みんなたまたま入ってお気に入りになったところばかりでした。



8:10
那須と言っても華やかなのは高原地帯の一角だけで、ほかはのどかな田園地帯が広がるところです。特に国道4号線の西側は、白河の関に続く街道(旧東山道、現県道60号)
に沿って古くからの集落が点々と続くようなところです。



 ここ蓑沢は栃木県最北部の集落で、いわば関東の最も北のはずれにある地域。峠を越えると、もうそこは東北です。 また源頼朝が伊豆で旗揚げをしたのを聞いて、奥州藤原氏から
馳せ参じた源義経にまつわる伝説があちこちに残っています。

 

 こ写真の三森家は旧東山道沿いにあって、江戸時代に交代名主を務めていた家柄だそうです。 (前面の長屋門と主屋は国の重要文化財に指定されています。)
 家の前を彩るコスモスが今満開でとってもきれい。
 こういったお花畑を沿道のあちこちに見ることができます。





 こちらは蓑沢彼岸花公園です。自分の知る範囲で最もたくさんの彼岸花の咲くところです。 この日はまだ咲きが2分から3分といった感じでしたが、とってもきれい。
ピーク時にはこの斜面が真っ赤に染まります。







 この感じだと、満開は今週の半ばといったところでしょうか。(ちょっと台風が心配でが)
 この蓑沢っていうところは地味ながらとってもおすすめの場所です。「日本の美しい村をあげよ」と言われたら、自分が真っ先に選ぶ場所の一つだと思います。

 









0920
 蓑沢の彼岸花を見学した後に立ち寄ったのが、那須UTOPIAというところ。廃校になった旧美野沢小学校の跡地を利用して、宿泊施設兼アートビレッジをつくったという
施設です。(入館料1100円)

 

 こちらは校舎の壁面に描かれたSAORI KANDA氏の作品です。こんな感じで校舎そのものがアートで彩られている。
「毎年のように彼岸花を見に来ているのですが、この施設の存在を知りませんでした。」そう受付の方にお話ししたら、今年の6月にオープンしたばかりなんだとか。
 こちらは撮影可のスポットなので、早速お人形を取り出して撮影会です。
 ドール撮影スポットとしてもいけます。





 現在、国内外15名のアーティストの作品が展示されているのですが、最上階はまだ手が付けられていないし、敷地にも余裕のある状況なので、これからまだまだ
作品数は増えてゆくんだろうなあと思いました。





 こちらは蛍光塗料で描かれたちょっと不思議な絵。









 玄関に置かれた衝立です。
 「彼岸花の向こうに那須岳が見え、何かが割れて八房があらわれる。」そんなシーンが描かれている。
 奥州藤原氏に身を寄せていた源義経が、兄頼朝が伊豆で兵を挙げたのを知って、旧東山道を急ぎ馳せ参じようとしている姿を描いたものなんだろうと、
すぐに分かりました。
 このあたりには源義経にまつわる伝説がいくつも残っているようなところです。



 

 県道60号線を北上するとすぐに福島県との県境にたどり着きます。
 その手前にあるのがこの住吉玉津島神社(追分の明神)、791年に坂上田村麻呂が勧請したと伝えられる古社で、旅人から峠神として信仰を集めていた。立ち並ぶ
杉の古木が天に向かってそびえたっている。
 義経も祖である源頼義にちなんでこの神社で鎌倉への無事と戦勝を祈願したそうです。
 白河の関を通り過ぎて、峠を越えるころには東の山の端がやがて明るくなってきた。「月を拝もうではないか」義経はわずかの供を連れて東の山に登り、こうこうと照る
月に手を合わせて、これから行く先々の幸いを祈ったのである。
(那須商工会議所のHP参照)
 なるほどね、この伝説をもとに先ほどの絵は描かれたのかも。



 

 このほか義経伝説を今に伝えるものが、旧東山道沿いにいくつも見ることができます。
 帰りに寄った道の駅「伊王野」で買った豆餅とネギが翌日の朝食になりました。昔の旅人はこんな感じのものを食していたのかな。
 やっぱりここでのお土産は素朴な手作りの食材や新鮮なお野菜だね。





 蓑沢周辺はお散歩するなら最高の場所だと思います。
 プランとしては、たとえば白河の関まで公共交通機関で行き(白河からバスが出ている)、ここから追分の明神、蓑沢を経て、道の駅「伊王野」に至る10kmほどのコース。
義経が伊豆に向かった当時のことを考えながら歩くのも良いのではないでしょうか。特に春や秋は最高だと思う。

 自分が思うに、源義経一行はこの旧東山道を夜通し歩いて峠を越えたわけだけど、きっとそこにコミカルな会話などなく、ただ無言で先を急いだのだと思う。
 そして夜明けが近づいて義経が沈黙を破り、「月を拝もうではないか」の一言があったのではと推測します。
 伝説として残るぐらいだから、きっと決意をあらためて固めるにふさわしい、美しい蓑沢の風景だったんだろうね。秋の始まりの頃、彼岸花が今と同じように咲いていたのかも
しれません。



2022.09
camera: Canon powershot G9X Mk.2 / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio Pro.7 + GIMP 2.8 + Ichikawa Daisy Collage 10








姥ヶ平



2022.10.20 FRI 天気:快晴
06:35
 ここ数年間、秋の紅葉シーズンには那須岳に登っています。
今年も一昨日の21日(金)に、朝一で那須岳に向かいました。

 でも何か平日なのに交通量が多い。圏央道も東北道もいつもより交通量が多く、ロープウエイ乗り場についたのは朝8:20でした。やっぱり、最近ではいちばんお天気が
良いと思われる日だったし、全国旅行支援とかでお出かけする人が多いってことだろうなあ。平日選んだ理由があまりない感じです。





8:30
 そしてロープウエイの駐車場の方もすでに満車。諦めて出直そうかと思った時、運よく駐車場整理のおじさんに呼び止められて、軽自動車だけが駐車できる狭いスペースに
案内してもらえました。
 ラッキーだった。おじさんには感謝です。



 那須ロープウエイの山麓駅です。今回はここから往復チケット(大人一人1800円)を購入して出発です。
 正面に見えるのが那須岳で、今回はまさに快晴。風も穏やかで、これほどコンディションに恵まれた日はこれまでありません。







8:55
 標高1680mの山頂駅からまずは牛ヶ首という分岐点を目指します。
 那須岳は日本百名山にも数えられていますが、実際には茶臼岳、朝日岳、三本槍岳の三山の総称で、一般的に那須岳といわれているのは、最も南側にある活火山の
主峰・茶臼岳(1898m)のことです。



 途中、茶臼岳に向かうルートを外れ、右に茶臼岳を右手に見ながら南側の斜面を歩きます。実は茶臼岳そのものよりこのあたりの方が紅葉はきれい。でも今年は少し
タイミングが遅く、紅葉も8割がた落ちてしまっていた。


nano ( オリジナルヘッド+オビツSBHボディ 26cm 2018 )

 一般に那須岳の紅葉は9月の終わりから始まって、少しずつ山を下りてくる。
 そして10月も半ばになるとロープウエイの山頂よりも低い、標高1600mあたりが見頃になってきます。



9:35
 最初のポイント「牛ヶ首」に到着です。
 まわりはもう紅葉の季節を過ぎて冬の気配です。



 ということで今回はこの先に見える牛ヶ首(1730m)という分岐点を越えて、更に西側の斜面に下りてゆくことにします。



 どんどん下りる。上り直すことを考えると、ちょっと気分が暗くなるような急斜面。







9:55
 ここは姥ヶ平という西側斜面にできた窪地です。(1590m)




 少し奥まったところにあるひょうたん池というところから撮影。



 ガイドブックには「この水面に那須岳が写ってきれい」と書いてありますが、近くには「木道から下りないで」という注意書きがあり、まじめにこの注意書きどおりに撮影すると、
上の画像のように葉っぱに隠れてよく見えません。
 それでも十分にきれいです。観光ポスターにもここから撮影した写真が良く使われる、そういう場所です。
 今はこのあたりが紅葉のピークでした。小さい写真で申し訳ないですが、まわり360°がすべてこんな感じなので、まるで天国にやってきた気分でした。





 今度は再び茶臼岳を目指します。

 
sayaka ( オリジナルヘッド+オビツSBHボディ 26cm 2021 )

  噴煙を上げる西側斜面を登る。下った分、登らなくてはならない部分が増えたわけで、これはけっこうつらい。






 茶臼岳の北側斜面に登ってきました。アップダウンを繰り返しながら茶臼岳を一周したということです。
 正面に見えるのは朝日岳(1896m)、けっこう急峻で荒々しい山容です。


 

11:45
 茶臼岳山頂に到着。
山頂には那須岳神社があります。まずはお参りをして周囲を見渡す。


 

 遮るものがないので地平線が丸く弧を描いているのが分かります。富士山もちゃんと見える。




 帰りはロープウエイの山頂駅へ。
 今回このコースを3時間20分ほどで歩き切ったのですが、結構きつかった。翌日はちょっと筋肉痛。

 でも写っているお人形はどれも涼しい顔。
「大変だったねー。」
 って、お前ら一歩も歩いてないだろ。







13:45
 那須岳から下りてきました。まだまだ日は高いので馴染みの場所に行ってみることにしました。
 まずは例によってギャラリーバーンを訪れた・・・。
 がしかし雰囲気が違う。

 ギャラリーではたくさんの方々が集まって歌うというイベント「歌声広場」が開催されてました。このあとも月に1回ぐらいのペースで「那須クラシック音楽祭」(入場料500円)などが
予定されていて、少しずつ那須の日常が戻ってきているんだなあという感じです。
 こういうことなのでオーナーの清野さんも不在で、明日から道の駅で開催されるマルシェの準備中だという。



14:00
 次にやってきたのはギャラリー&カフェのBUZZ、ギャラリーではフラワーアレンジメントのワークショップを開催してました。
 那須には様々なアーティストや職人さんが住んでいて、こちらでは週替わりで地元作家の個展などを開催しています。
 カフェでコーヒーを注文して休憩です。(250円)

 

こちらには清野さんの作品があちこちに置かれています。良い感じのミニチュアの家、基本すべて販売していて、こちらは1500円なり。







 こちらのカフェは月に2回ほど「こども食堂」になる。
 こちらはその運営に必要な募金箱で、上からお金を入れると上に乗っている恐竜が口を開ける仕組みです。こういうのって楽しい。




16:40
 日が傾いてきたので晩御飯にお出かけです。



 例によってバー&ギャラリー殻々工房を訪ねたのだけど、すでに5時時点で来客と予約で満席でした。
 この日は朝から高速は混雑していたし駐車場もいっぱい、那須岳にもけっこうたくさん人がいて平日とは思えない状況、きっとものすごくたくさんの人が観光地を目指して移動してるって
ことなんだろうなあ。




 ということで近くのスーパーで地元の美味しいものを買って食べることにしました。
 まあこういうのも悪くないです、那須には名産品もたくさんある。
 メインはコイの洗い、これに合わせたのは「十一正宗」(さくら酵母の原酒)という矢板市のお酒、現在では珍しい濃厚で甘みのある酒。ラベルにはロックで飲んだり、少量のお湯で
割ることをすすめている説明書きがある。確かにそのままより少し割水した方が飲みやすいし、それでも風味は失われない。
 いろいろ考えて造られているんだなと思いました。コイの洗いにはぴったり。

 

 あとは那珂川の焼き鮎、尚仁沢の水でつくったお豆腐など、那須では日常的に見かける食材が食卓に並びました。もちろんこれらがまずいわけがない。




スーパーに売ってるものが普通に美味しいです。





10.21 SAT 天気晴れ
9:30
 翌日は道の駅「那須 友愛の森」で開かれているという、地元作家によるマルシェを訪ねてみました。



 「那須の日常が戻りつつある」と先ほどは書きましたが、やっぱり閉鎖的なところに人がたくさん集まるのは、少なくとも自分にはまだまだ抵抗があります。その点、こういう開放的な感じのところなら
不安もない。



 清野さんお得意の巣箱、実用性があってちゃんと鳥が住み着いて、子育てします。

 

 陶芸家さんの出店もいくつかありました。
 お値段がお手頃だとついつい手が出てしまいます。


 

 こちらは樹の切り株を土台にして家や植物表現を加え、そこに主人公となる動物たちを配置した作品です。
 可愛くてかなり良い感じでまとまってると思う。右側の30cm超えの作品が3500円なら安いと思う。
 作家さんの多くは、普段は自分のお店をお持ちのようなので、こういったところを巡って見るという観光も楽しいと思います。



 お買い上げは3点、上からぐい飲み、カップ、鍋敷き、いずれも1000円。
 あとお土産に1つ140円のイチゴ大福(もちろんトチオトメ)を道の駅で買って帰りました。

 実はこういったイベントは春と秋を中心に毎年いくつも開催されていたのだけど、今回は多分3年ぶりの開催です。長く続いた観光の冬もようやく終わりに近づいているのかな?
まだまだすんなりとはゆかないかもしれませんが、皆さんが何かしらの期待を持っていることは間違いないようです。



7:10
 時間は遡りますが、この日の朝も若干の疲労感を感じながらも習慣になっている早朝のお散歩に出かけました。
 標高が高い分、この日の朝の気温は7℃、平地との比較で言うなら真冬の最高気温にほぼ等しい。空気がきりっと引き締まっている感じです。



 今日は別荘から南側に向かいます。
 表通りに面しているところは賑やかな感じがあるのだけど、そのちょっと裏側にはこんな広大な田園地帯がひろがっています。
 民家どころか電線もない。




 日が登ってあたりが輝き始める。
 秋も終わりというとススキの穂が延々と続くというのが田舎の風景だったのだけど、今はそれが少しずつセイタカアワダチソウに置き換わってきてしまったようです。
 ただこれはこれでこれできれい。



 牧草が刈り取られてラップされています。
 那須では秋の終わりの代表的な風景です。

 11月になると那須の紅葉の季節も終わり、観光に訪れる人の数もぐっと減る。特に近年はまるで冬眠しているかのようでした。再び賑わうのは4月ごろからかな。
 昨日は「ようやく那須も観光の冬の季節が終わりかけている」みたいなことをここに書いたけど、一方では「本当の冬がこれからやってくる」わけで、そういう意味ではまだまだ息をつくことが
できないのかもしれません。


 

 歩いている道はおそらくは那須開拓とともにつくられた道で、沿道には古びた小さな神社や道祖神、お地蔵様、馬頭観音などが点々と残されています。




 那須開拓の歴史は170年前の明治維新に始まる。
 その昔は那須岳の噴火による山体崩壊、噴出等による岩石で大地は埋められ、そこに根付いた樹々によってあたりは覆われていた。
 人々は樹々を切り出し、一つ一つ石をどけて長い時間かけて田畑をつくってきたのだと聞いています。
 170年前に一帯が原野だったってことを思うと、人間の力はすごいなって思います。



2022.10
camera: Canon powershot G9X Mk.2 / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio Pro.7 + GIMP 2.8 + Ichikawa Daisy Collage 10








つながるひろがるアート展



2022.12.02 SAT 天気:曇りのち晴れ
09:30



 基本、那須に格安の別荘を買ったのは良いのですが、やはりそれなりに手をかけてあげないと家はだんだん傷んでくる。そこでこの日はホームセンターに出かけて、
いろいろメンテナンスの道具や材料を仕入れてきて作業を行いました。
 今年は特に雨が多かったので、畳を上げて乾かし、防カビスプレーを吹き付ける。



 こちらは配管に巻いた断熱材が傷んでいる部分です。ウサギか何かがかじったみたい。冬の時期は-10℃近くまで下がることもあるので、こういったところはきちんと
なおしておかなくちゃいけない。
 まあ今日はちょっと早めの大掃除というわけです。
 この日の午前中は曇りで気温は3℃、少し凍えながらの作業でした。



11:15
 一仕事終えて外にお出かけです。
 那須の街並み自体も落ち着いて、こちらもそろそろ冬支度という感じです。

 

 いつものギャラリーバーンにおじゃましたら、ちょうど「つながるひろがるアート展」を開催中でした。
 オーナーの清野さんにお伺いしたら、今回の開催は実に3年ぶりということでした。



 「つながるひろがるアート展」というのは、那須周辺に在住している障害を持った方たちの芸術展で、これを目標に作品作りをされている方も多いそうです。

 

 この怪獣? 完成度がむちゃくちゃ高い。

 

 迫力があるヒヨコ

 

 一つ一つの作品に迷いがないというか、そのままずばりと衝いてくるものがあるなあ。


 

 上はオーナーの清野さんの作品です。こちらも必見。


 

 「つながるひろがるアート展」の会場はもう一つ、表通りの cafe BUZZ でも開催中です。250円のコーヒー飲みながら、作品を鑑賞することができます。  
 コロナ前、この「ひろがるつながるアート展」は那須周辺のギャラリーなど10ヶ所ぐらいで大々的に開催されていたイベントでした。それが小規模とはいえ、復活したことはとても
嬉しいことです。
 会期は12月18日(日)までです。お近くにお出での際にはぜひお立ち寄りください。  



 

 とっても暗く寒い日だったのだけど、それが午後2時ごろになって急に雲が消えて晴れてきた。
 一日頑張ったご褒美かな?



 

 夕暮れ時にはほぼ快晴。
 東からは満月が昇ってきた。





17:00
 頑張ったご褒美の2つ目はいつもの殻々工房、こちらはお酒もお料理もとっても美味しいバー&ギャラリーです。お客が大騒ぎするようなお店ではないので安心だし、
しかもリーズナブル。



 画像に写っているのはスパイシーチキンとスモーキーヘッドのロックです。


 

 さて今回こちらにやってきた目的はもう一つあって、ギャラリーバーンのオーナーの清野さんが現在こちらで個展「MEGA」を開催中です。清野さんの作品というと、ここのところ
ペーパークラフトの人気が高まっているようで、今回はそのなかの機関車、飛行機、家、船などの作品が30ほど展示されています。
(会期が長いので作品追加もあると思う。1作品4000円から8000円ぐらい)



 特に今回の目玉と言えるのは上の画像にあるような空を飛ぶ船(潜水艦)シリーズです。
 それなりにお付き合いは長いのですが、これまでの作品群のなかでも最も完成度が高く、想像力に長けた作品だと思います。さすが元アニメーターというか、イメージしたものを
ここまで具体化できるというのはすごい。ここのところ、ますます進歩しているように思います。
 こちらは18時までだったら未成年も入場可能です。 (OPENは16:00、詳細は「殻々工房」のHPからどうぞ) 





12.03 SUN 天気:晴れ
08:15
 翌日は那須に行った帰りです。少し回り道して神奈川に戻ることにしました。

 

 大田原から更に山に入った県道を走ります。
 清流にかかる苔生した石橋、そして紅葉。






 途中の小さな集落、ずっと続く棚田から朝もやが沸き上がって幻想的だった。
 風が凪っている。耳を澄ませても、何も聞こえない。



 

8:45
 大田原市街から車で30分ほどのところに名刹、雲厳寺(うんがんじ)があります。
 禅宗の四大道場の一つとされるところです。JR東日本のCMで紹介されたこともある、このあたりではいちばん有名なスポットなのだけど、この日の朝、ここにいたのは我々の
ほかは一組だけでした。

 

 このお寺には何度か足を運んでいるのだけど、常に凛として隙が無い、何もかもが研ぎ澄まされている感じです。
 何か心が洗われるような思いがします。

 

 紅葉の絨毯の上にまだ紅葉の葉が茂る。
 暖かく穏やか。紅葉の上でお昼寝ができそうです。



 

 周辺にはお散歩するのにちょうど良い、昔ながらの集落があります。
 大田原市ではいちばん奥まったところにある集落ですが、昔は小さな宿場町でもあったようで、どことなく歴史と文化を感じさせます。



 松尾芭蕉はこの地で「木啄も 庵は破らず 夏木立」の句を残していますが、訪れていちばん美しいのは晩秋の紅葉の時期から初雪が積もるぐらいまでだと自分は思います。



2022.12
camera: Canon powershot G9X Mk.2 / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio Pro.7 + GIMP 2.8 + Ichikawa Daisy Collage 10



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